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Sepia Records

観劇鑑賞感想レポメモ ネタバレ

リュウセイ 緊急特別上映

2014/2/1 17:00開演 発明会館ホール


終着点から言うと見にきて良かった。とてもすきだこういう映画。
最初の何分かであーこの映画いいな、って既に思ってた
起承転結の転あたりからおお!! ってなって、最終的に良かったねってなるのはわりと簡単だと思う。つくりやすいというか。
でも最初のなんというかなあ、雰囲気というか空気というか
そこの時点から、何がいいとか言えないんだけどいいなってなるのは、難しいと思うんですよね
狙ってつくれるもんでもないというか

そもそもはっきりしたわかりやすい起承転結とかない作品
どういうストーリーだった? ってきかれたら、メイン三人とも数行もしないで説明できそう
監督本人も地味って評してる
何も起こってないといったら何も起こってないんだけど、それがいいっていう
主人公三人の話は少しも交わらない、学生時代に流星を見にきた丘で出会ったっていう始点だけが交わり
そこがテーマでもあるリアリティってかんじ。

うーんほんとにどんな映画だったかって言われると何も説明できない
説明しようとすると、印象に残ったシーンがぱっぱっと瞬間瞬間で出てくる、でもそれぞれの順序もちゃんと並べてみないと思い出せない
でもそれがこの映画の良さだし、押し出してるとこなんじゃないかなあ
繰り返し見る映画とは言えないです。でも、一度は見るのをおすすめします。
あの雰囲気に浸ってる時間がとても心地よかったです。


一番起伏があって画面映えもしたのは亨の話 関わる人も多いし
3本のバランス的にちょうどいい。
亨の一歩はすごく堅実でわかりやすい一歩だったなあ
家族を支え続ける選択をした上で、ギターに触れられる、音楽に触れられる環境をつくる。
できる範囲での最善の一歩といってもいい
脚本から変更したらしいけど、遠藤さんの語らない演技がリアルっぽくていい

竜太は劇中ではほとんど車運転してるだけ。
悩んでもがいてる他人に接して、でも他人事で。
自分のことも語らないし、自分から何かはたらきかけることもない。
この人なんなんだろう…? って思わせる存在。
だったからこそ、奥さんに電話をかける、という動作的には一番小さい最後の一歩がとても大きな一歩に感じたし、実際ちゃんとその先があって繋がってると思えた。
竜太がよくわからない存在だったのは、最後の最後になるまで、彼の帰る場所の存在が感じられなかったからかもしれない。

三人とも、帰る場所がある、というのはとても救われているなあと。
帰る場所があっても、その大切さは日常に埋もれて忘れがちだなあと
帰る家があるって、いいなあ って

晴彦とお父さんの、台所でワイン飲むシーンは視界が滲みました・・・
別にすごい展開とか起こってない、ないんですけどぶわってくるやつ
何も言ってなくても、親ってわかるんだよなあと
電話してるとこを見かけたからとかそういう話じゃない。すいません私まだ若造って年齢なんですが。

ばばりょの涙を耐える演技がすきです。
今回に関してはほんとうに相乗効果というか。
晴彦のやるせなさが画面からひしひしと伝わってくる。伝わりすぎてつらい。さらに涙腺に来る。つらい。
パンフやトークショーでも、佐藤さんやばばりょが好きなシーンとして挙げてましたけど、このシーンは起伏のほとんどないこの映画において一番の盛り上がりだったように感じました。

このシーンでばばりょの手のアップがあるんですけど、ほんと手が綺麗
そこで手をゆっくりとぎこちなく動かす。
そこから画面がぼやける
あれずるいよなあ;;

学生時代の晴彦について
こんな田舎出ていきたい、なんて直接的なことは何も言わない。
親父さんの仕事継ぐの? 的なことを振られて、
継ぐわけないじゃん。と返す。
その一言に、晴彦の地元への感情が集約されてるのがいいなあと思いました。
直接的なことを言うのも馬鹿らしい、みたいな、この頃から既に地元全体を都会より劣ったものと考えているような。
変に頭が良い、っていうとこれもまた変な言い方なんですけど、自分の才能にプライドを持ってるんじゃないかな。
とか書いてたらばばりょもパンフで根拠のないプライド、って言ってますね。
継ぐわけないじゃん、の一言だけでそんなことをいろいろと考えさせられました。

何も起こらないけれど最後、ほんのすこしのちいさな一歩、一歩に満たないくらいの一歩を、
三人それぞれがそれぞれの場所で、なんの関わりもなく踏み出してるのがいい終わり方だよなあと思ってたんですけど、
よく考えなくても晴彦大丈夫なのか・・・!?
という話 笑
一人でどうにもならなくなったから、あんなに見下して棄てた地元に帰ってきたのでは……?
一人で頑張ってみる余地がまだあったのに戻って来ちゃった、っていうトークショーで話題にされてたクズ野郎(笑)なところに気づいて、自分でもう少しどうにかしてみようってなった、って考えればいいのかなとも思ったんですけど、それって結局自分一人で背負い直したってことだよね……?

って帰路しばらく悶々としてたんですけど、散々考えた末に、晴彦の一歩は、もう一回自分でどうにかしてみるって背負い直すとこだったんだ、って気付きました。
ほんとにほんのそれだけなんだ。
何も言わないで来て、何も言わないままで、何も言わずに帰っていく。
この晴彦のなにも踏み出せてないとこまで含めて、監督が描きたかったリアリティなんだな、と。
なるほどなあ

ワインのシーンどころか、劇中で一度も晴彦はありがとうって言ってない気がする。(すいませんどっかで言ってたら)
一度もはともかく、ワインのシーンでもラストシーンでもありがとうとか言わないのがいいなって

晴彦は、器用ぶった不器用な人、ってかんじがすごくします。
あーでもここでは別にありがとうって言いたいけど言えなかったというのではないと思う。晴彦は感謝の言葉なんて言おうとしてないと思う。
ワインのシーン、これで足りるか、って言われてうんとしか返せないところとか。そういう不器用さ。
クズっていうと言葉が悪いですけどwww
でもなんだろな、クズって思われるような人付き合いの仕方をしちゃう人なんだと思う。
付き合いの深い友達いなさそう。っていうかいないから地元帰って来てるんじゃないか。
大人数での集まりとかにはちゃっかりいるけど、少人数で集まろうぜってなったときに誰にも呼ばれない、真っ先に選択肢から外されてるタイプ。で、呼ばれてないことに気付いてない。
少人数のときにあいつさあ、って話のネタにされる奴。皆そこはかとなく鼻についてるからネタにされやすいタイプ。
書いててどんどん可哀想になってきた(笑)

晴彦ってしょうもない人なんですけど、そのしょうもなさが他人事じゃないから、見ててああああもうやめて;;ってなっちゃう
地元の先輩にお金を無心しに行くところとかほんと見てらんない
(このシーンは監督の拘りだったようですが トークショーで言ってた!)

友人、先輩、後輩、親兄弟姉妹との関わりをないがしろにしてはいませんか?
連絡をとるのが億劫だからって、いつの間にか疎遠になっていませんか?
私自身とても連絡不精なのでほんとうに耳が痛い思いだった。
いざというときに頼れる人をつくっておけ、なんて打算の話じゃない。
人と人との関係なんて、こんなに簡単に薄れてしまうものなんだって。
そしてそのことに気付けないなんてなあ。

見てらんなかった、ってことは見てらんなくなるような演技だった(とてもいい意味で)というわけで
上で書いた先輩のとことか、地元の友達(向こうはそう思ってないんだろうなあ)に電話かけるところとか、とにかくお金せびる晴彦のへらへらとした軽い調子が! そこからの展開が! もう! 見てらんなくて!
絶妙に嫌なかんじでした

あっでもばばりょの晴彦はかわいいです。都会に出たのに垢抜けないかんじ。かわいい。

やっぱり晴彦の話は一番印象に残る。なんか色合いが違うというか。
最初に短編として出来上がってたってだけあって、中心に位置していたように感じました。
亨と竜太の話が軽いというわけでも、似かよってるというわけでも決してないんですけど。

個人的には、晴彦が先輩に現実突き付けられた後、夜のベンチに座るシーンがすっごく好きでした。
座るまでの動作から、座ってからのあのなんともいえない表情

 

トークショー覚書
Eって5列目だと思ってたらABが無くてびびる つまり3列目
ギリギリで特別上映の存在を知ってチケットとったのになぜ……ギリギリだったからかな?
後ろまでびっちり席埋まってて、売り子してた出演者さん方立ち見だった Cはマスコミ用

トークショーゆるゆるで癒された なんかしょっちゅう笑ってた
実はばばりょを初めて生で見ました
あんなかわいい動きする人だとは……想定してなかった……
個人的に椅子に座って爆笑したとき両足を股から上げて地団駄踏む人がめっちゃ好きなんですけどばばりょこれだった

舞台上にパイプ椅子並べて、そこに座ってのトークショー
まずはメイン三人と監督

初っ端から前回分のトークショーについて、twitterで司会が悪いと書かれたのを気にする監督(笑)

後輩ポジションなばばりょ
イベント慣れしてることを佐藤さんにたびたびいじられるwww
自分の番でも、喋りながら周りの反応をひょいひょい見てて(顔がっつり振ってる)投げ掛けるんですよね
そしてまたそこをいじられる
話すときにいちいち座りなおして背筋伸ばすし足揃えるし立ち上がっちゃうし
自分の番来たら「はい!」って仕切り直すみたいに言っちゃって、また佐藤さんに突っ込まれる

椅子に座ってるばばりょが、足きちんと揃えて左手の位置が左太股固定 そして姿勢がいい
遠藤さん佐藤さんがどっかり男座りしてるから、さらにかわいく見えてしまう
ばばりょスタイルいいなあと思ってたら、顔ちっっっっさ!!!!! ってトークでもいじられる始末

キャスト的な意味で度々ネタにされるライダーと戦隊
遠藤さんが佐藤さんのファンだったから初対面のときとても嬉しかったという話

トークで大人気の晴彦クズ野郎wwww
とにかく晴彦はクズ野郎と言われる
クズ野郎なのは僕じゃなくて晴彦ですからね!!?? ってばばりょ
リアクションの一貫としてちょいちょい立ち上がるばばりょ

途中で晴彦の父親役の四方堂さん、博人役の寺坂くん、竜太の少年時代役の泉くんが登壇。
それぞれ役どころで関わりの深いキャストが紹介して、の流れで
馬場「わたるちゃん!!」
(四方堂さんの下の名前が亘さん)
すいませんすいませんwwwwみたいなわちゃわちゃ状態
追加のパイプ椅子を受け取って設置するばばりょ(メイン出演者)

馬場「もぉやだぁ!!!」
かわいい……

寺坂くん、劇中の演技でなんというか、なにか惹きつけられるものを感じて。
もっといろいろなお芝居をしているところを見てみたいなと思いました。
トークショーでの寺坂くん癒されました

主題歌の三四六さんが「夜も寝ないで昼寝した」ほど頑張ったという話
馬場「昼夜逆転しただけじゃないですか!」

晴彦とお父さんのラストシーン、お父さんのいい台詞をばっさりカットしたって監督の話が印象的
リアリティがなくなっちゃうから切ったそうで、今となってはどういう台詞だったのかもわからないけどよかったなあ
亨とお母さんのシーンもなんですけど、ああいう場面で実際に言葉、ましてやいい言葉なんて出てこないと思うんですよね

佐藤さん演じる竜太のラストシーン、子どもの名前を考えた、ってところで終わるんですが、
佐藤さん「(子供の名前)リュウセイだって思うじゃん? ……マサオ(笑)」
に盛大に笑いましたwwww
しかも公認