Sepia Records

観劇鑑賞感想レポメモ ネタバレ

本格文學朗読劇 極上文學『春琴抄』

2016/06/17(19:30~),19(17:00~/東京楽) 全労済ホール/ スペース・ゼロ


f:id:arashigaoka0110:20161003093510j:image

冒頭、鴬の羽根
f:id:arashigaoka0110:20161003093540j:image

練り歩きの鶯

大好きな極上文学シリーズ10作目
ここがいいどこがいいって言えない良さ ため息
カテコただただ拍手するしかなかった 月並みな言葉で申し訳ないんですが、ほんとうに素敵でした 素晴らしい……

二人の関係性の素敵さ 美しい
春琴と佐助の関係性には名前を付けてはいけないと感じた そんなものをつけて括ってしまってはいけないと感じた
ただただ素敵 語彙力がない 愛って言葉で括ってしまうのが惜しい

何回も何回も何回も殴るからそういうの苦手な人はしんどいかも でもすてきなハッピーエンド
メンタルはかなり削られる
関係性が尊すぎて重い 全く鬱じゃなく光っていて重い

春琴と佐助について、いいなって応援したくなるなって思ってもらえたら、ってふっきーさんが17日の挨拶で仰ってて
SとかMとかそういうんじゃないんよ……彼女には彼だけで彼には彼女だけ、ただそれだけ
ゲネレポ記事見てSだMだ書かれてるの見ると怒りそうになった(笑)
一瞬たりとも気持ち悪いとは思わなかった

極上文学はやっぱり劇場で見てこそ
羽根ぶわってなるやつ、だけではなく。

良い舞台って拍手の圧が違うなって明らかにわかるけど春琴抄は凄かった……
箱の大小に関わらず、拍手の音が違う


◆17日夜
物販の話
安心クオリティの極上文学パンフ
個人ページの伊崎くんずるい……
オフショの笑顔ゆーとくんかわいすぎる
メインビジュアルの再現、伊崎松本ペアにしてくれた人を称えたい……最高
伊崎くん春琴とまつん佐助の組合せ、絵面がかわいくてめっちゃ応援したくなる(笑)
トレブロ、ふっきーさんの梅持ってない方の手が喜多さんっぽいななどと これ今回のでいちばんすきです
まつんの鶯ショットがかわいすぎる……


f:id:arashigaoka0110:20161004110029j:image

観劇前から絶対言うだろなって思ってたけどやっぱり思った、ふっきーさん怖い 凄いというような意味で
佐助が怖いというわけではなく
藤原佐助、声のトーンが少年から始まって終盤に向けて落ちていくのは流石 前アナの時点でうわああってなった 訛りのイントネーションも絶妙
あと殴られるのがとても巧い
未だにふっきーさんには細かい感想を並べ立てることができない できないままでいいと思う
細やかに作り込んでいる生きているさまから、あれこれ言う意識が持ち上がらない自然さが生まれているのかなと思っている

和田春琴の気高さ!美しい!
ビジュアルだけでなく心が生きざまが美しいと思わせてくれる、凛々しい春琴
冒頭なんていっそ怖かった だからこそ崩れたときにたまらなく刺さる、いじらしさにこちらまで泣きそうになる

まつん鶯の動きが綺麗かつ愛らしい!愛でられることを知ってる鳥
動物っぽく流動的に重心を動かしていた印象 擬態語でいうならぐねぐねのような と思ってたらカテコでも動物なのでって仰ってた

大高さんの読み方とても耳心地が良い……

とみしょーさん利太郎、喋りのなんとも言えない溜め癖に色気があって素敵

今回の具現師さん練り歩き、ぴーぴー笛で鳴きながら折り紙の鳥配ってた ぱたぱた羽ばたくタイプのもの 2羽もいただいてしまった……かわいい!

今回の通路降り、皆さん通ります
目の前で春琴が佐助に手を引かれてるのを見たのは貴重な体験……
冒頭から鶯が中通路を舞ってる

冒頭
佐助、目が見えなくなる瞬間の動作がたまらない
ふって重心が動くあの不安定さ、一瞬の動作なのに心をわし掴まれる心地がした

春琴の演奏に合わせて膝を叩く佐助が、ほんとうに楽しそうでしあわせそうで

春琴が本に手を添えるパン!って音からの暗転、そして無音

利太郎というかただの町人かな?春琴についての噂話、本筋終わってもちょろっと町人に話しかけてるのが聞こえた

春琴の膝に寝転ぶ鶯、後ろから本を春琴に差し出す佐助、の絵面がとてもすきだった

赤眞コーナー
簾の間から両手ちょこんして覗いてるふっきーさんあざとすぎる
順番巡って取っ組み合いするわだくまとふっきーさん(笑)
藤原「かわいいけど力強い……」

ふっきーさんのにゃんにゃんにゃん破壊力……かっかわいい……


f:id:arashigaoka0110:20161003093852j:image

DVDを予約して特典ディスクで確認してくれよな!(宣伝)

佐助が盲になったことを伝えてからのシーン、お互い手を伸ばしあって存在を確かめあって、そして手を取る、抱き合う
ほんとうに美しいんだ……

佐助が目を潰した後、照明の落とされた暗闇の中で佐助の語りだけが聴こえるの、春琴の世界を感じることができた佐助に寄りそうことができる感覚に近いのかな?なんて思ってたんですけど、
正確には暗闇じゃなくて白い光の空間だっていう語りの内容からして、つまり我々観客は結局ふたりには寄り添えないのだということ
二人だけの世界であるということ

暗闇からのものすごく淡い照明、あれどういう照明使ってるんだろうなあ あんなに淡い照明初めて見た
じんわりじんわりと滲んでいくような見え方をした 忘れられない

無造作に手を伸ばしたせいで、佐助がぱたんと本を倒してしまうのがたまらない

最後殴ってるとき
最初はそれまでの殴ってるシーンと同じかんじに見えたのに、途中から佐助がほんとうにしあわせそうに口元が笑んできて、春琴は耐えるように顔しかめはじめて、殴ってるの春琴なのに
最高……
殴るのやめて佐助を抱き止めたら、ふっと春琴の表情が緩む
殴るという動作がどうこうじゃなくて、ただただひたすらに春琴と佐助の愛情ともなんとも表現しがたい繋がりが、双方向の感情が伝わってくるのがほんとうに素敵

ダブルカテコ挨拶
鶯まつん
動物なので動きに力を入れているという話
爪先立で歩いてるな、とか見てほしいとのこと

今回極上文学初参加の~って振られて自分かな!?みたいにふっきーさんの方見たわだくまが「あんた主役でしょーよー!!」ってとみしょーに言われてる図がかわいい

藤原「クリエさんにはよく出させていただいてるんですけど、最近良い役もいただけるようになって。メインの役ってきいてどんな役ですかって訊いたらドMの役ですって(笑)」
まっつんと、ドSの和田くんと3人でお送りしております
色々な見方があると思います
二人がいいなって、応援したくなるなって思ってもらえたらいいなって思ってやってます

最後捌けるとき、わだくまの手を取らずに拳振り上げて跳び跳ねながら帰るふっきーさんかわいい(笑)


◆19日夜/東京楽
ラストむちゃくちゃ凄かった
初見泣かなかったのに、ラストでぼろ泣きしてしまった……読みと音楽とすべての感情の高ぶりが凄まじくて圧倒されて泣いてしまった
初見より席遠かったし、展開演出わかっていたのに、それでもものすごい感情の圧が押し寄せてきて泣いたので相当に凄かったんだなと
ありがとうございました

ゆーとくんの鶯、主人のわだくま春琴に似て気高く美しい印象 自分は最も美しく鳴けるって自信があるかんじ
どこかつくりものっぽい、人に育てられた作品としての鳥

具現師さん練り歩き、マリオジャンプとかインディアンの行進とかやってた(笑)

冒頭の羽根が舞う演出、飛ばせた羽根が佐助の頭にくっついたままずっと取れない事件 かわいいけど!かわいいけど!離れがたかったのかしら!
通路降りのときに具現師さんが取ってた

赤眞コーナー
簾の間から袖差し込む垣間見プロとみしょー
お題:どんな人でもテンションがMaxになる一言
藤原「雑……!」

ふっきーさんのぴょんぴょんぴょん……くっ……
ゆーとくんのかっこいいポーズ!がえろい(すばらしい)


f:id:arashigaoka0110:20161003093913j:image
f:id:arashigaoka0110:20161003093923j:image


DVDを予約して以下略

極上文学って最後、橋本さんの音楽+印象的な舞台上の画面で終わる印象あるんだけど、春琴抄は無音で終わる
あの無音、ほんとうに心地好い

奏で師橋本さんの挨拶に対して
富田「録音じゃないんですねえ」
鈴木「生演奏です(笑)」
藤原「ただそこにいる人になっちゃう」
和田「なんなのこの世代……」

ゆーとくん
三者三様の鶯がお見せできていたらと思います、とのこと

4位がなんとかでしたね、ってAKB総選挙の話をいきなりしだす大高さん(笑)
富田「今日財布と新聞だけで入ってきて!財布と新聞だけで楽屋入りする人初めて見ましたよ!?スポーツ新聞……」
藤原「真ん中のテーブルに広げてね、『さっしー一位か~』って」
大高「24万票ってどうやって取るんでしょうかね?」
富田「その話するの!?」

和田くんの番号を最後まで言える日は来るのか!(赤眞コーナーネタ)って仰ってた(笑)

とみしょー挨拶
富田「明日もがんばってください」
和田「お前がな(叩)」

次は伊崎春琴を愛しますってふっきーさんが仰ってたんだけど、この回伊崎くん観劇されてた

わだくま
お話をいただいて原作を読んだとき、文体も難しくて頭に入ってこなくて。稽古していくうちに、春琴と佐助と両方を演じて、読めるようになっていった、という話
原作の文庫本を読み直していただくと、ああ、あのときそういうことだったんだなとかわかる

大阪に行かないことを主にとみしょーからいじられるわだくま

東京楽の捌け、最後まで春琴の手を丁寧に取る佐助だった
わだくま千秋楽おめでとうございました!


ハッピーエンドでぐるぐるするの助けてほしい……
もしかして、春琴抄をハッピーエンドと言う感覚も少しずれているだろうか?
「読者諸賢は首肯せらるるや否や」
一読者はハッピーエンドだと思いました
綺麗な終わりだからなにも言えなくてつらい
草迷宮なんかはバッドエンドがトゥルーエンドってかんじがした
春琴抄は三人称で語られてるから首肯せらるるや、の結びを考えても、地の文すらきっと二人の関係性を表現することにぴったりとは適していない
「佐助は狂っていったのである」
これほど美しい狂気とまで称されるけれど、佐助はきっと狂ってなんかいない
ただ最初から最後まで二人の人生を追いかけていった「私」が、その過程で蓄積した言いようもない二人の関係への感情が溢れて、狂気と定義付けて安堵しようとしたように思えてならない
「私」すら読者
……狂ってるひとはみんなそう言う、とも言う

映像では再現できない極上文学、本当に素敵な舞台でした。



f:id:arashigaoka0110:20161003094355j:image

極上文學「春琴抄」 極上文學フェア
渋谷東急本店 MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店 ディスプレイ